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いわお127号

クリスマスメッセージ
『二つのおめでとう』

私たちは、人生の中で、何度も「おめでとう」という言葉を受けたり、贈ったりしていますが、それはどんな時でしょうか。誰にでもあるのが、誕生日ですね。そして、結婚もおめでたいのですが、受験の合格や、スポーツの優勝、ノーベル賞受賞など。感動的な「おめでとう」が沢山あります。そんな風に考えますと、そこには、「二つのおめでとう」があると思うのです。一つは「勝ち取ったおめでとう」もう一つは「与えられたおめでとう」です。
私は人生の中で、勉学やスポーツの両面において、勝ち取ったおめでとうは、ほとんどありません。結婚とか、司祭按手は与えられたおめでとう、です。ところが、何と鎌倉に来てから、何十年ぶりに始めた剣道で、私は段を取るつもりはなかったのですが、盛んに勧められ、4段の昇段審査を受けることになり、これが本当に、「剣道形」を覚えるのに苦労して苦労して、後には引けないし、かなり悩みました。そして昇段審査の日が来て、実技と形を終えて、見事合格したのです。教えてくださったS師に、おめでとうとハグされました。その時の実感は、苦労して努力した結果のおめでとうでした。阪神はセリーグ制覇、ソフトバンクは日本一、ドジャースはメジャー制覇おめでとうです。例えば相撲と野球やサッカーとでは、その栄冠を勝ち取った時の様子は対照的ですね。

さて、クリスマスのヒロイン、ナザレのマリアは、天使ガブリエルに、いきなり「おめでとう、恵まれた方」と言われました。全く何のことかわからずに、マリアは恐れと戸惑いの中で、その「おめでとう」を受け入れるのです。「わたしは主の仕え女です。お言葉どおり、この身に成りますように」と。最近、いきなり、当選おめでとう、などとメールが来たら要注意と言われますが、まさに、マリアは、百パーセント与えられたおめでとうの言葉を受け入れて、イエスの母としてその人生を歩みました。
「勝ち取ったおめでとう」は、その日までの道が、「与えられたおめでとう」は、その日からの歩みが重要です。老シメオンは、苦難のメシアの母となる若きマリアに「あなた自身も剣で心を刺し貫かれます」と預言しました。マリアにとっては何と、厳しい「おめでとう」でしょうか。
それでも、最後の十字架の場面で死の前に、イエスは母マリアに「婦人よ、ご覧なさい。あなたの子です」と弟子のヨハネにゆだねて、その愛を示されました。クリスマスのヒロインとして、人類で最も恵まれた大いなる母として、マリアは祝福を受けたのです。2025年のクリスマスおめでとうございます。

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